行き当たりばったり電子工作

昔の論理IC電子工作少年が、四苦八苦しながら現在の電子工作に挑戦する話。

GPS高度計(一体型)

以前紹介したGPS高度計。実際に車に載せて楽しんでいるのですが、このときは本体と液晶部分が分かれているセパレート型でした。

GPS高度計 ↓
jnz-tech.hatenablog.com


今回、2nd Car に載せるにあたって、一体型を作ったので紹介します。

まず材料の入手からですが、いきなり問題発生。前回、秋月電子で購入したGPSモジュール「GPS受信機 シリアル出力タイプ(先バラ) みちびき2機(194/195)対応 1PPS出力付 GT-502MGG-NJ」が品切れ状態になっていました。Webで探してもどこも品切れだったため、Digi Key で同じYIC社の GT-504GG-Nを購入しました。

この504GGのスペックを見ると、信号がUART(TTL)となっていて、信号線が5Vになっているので、今回はESP32との間でレベルコンバータが必要になります。面白いのは信号線が1本しかなくて、すなわちGPSモジュールからESP32方向への信号しかないようです。502の方は双方向の信号線があるので、その違いが謎ですが。

また、今回の液晶は、Aliexpressで買った3.12インチ(256×64ドット)のOLED液晶を使いました。ドライバICは、SSD1322です。
この商品、デフォルトがSPI接続になっていないので、表面実装抵抗を付け替える必要があります。
参考にさせていただいたのが、こちらのブログです。

nuneno.cocolog-nifty.com


で、回線図がこちら。SPI接続なので、どうしても線が多くなってしまいますね。右下にあるのがレベルコンバータです。

GPS高度計(一体型)回路図


ケースは例によって3Dプリンターで作成し、完成したのがこちらです。

GPS高度計(一体型)


今回は時計表示をメインにして、速度、高度、方位を右側に。衛星数を時計の下に表示しました。高度計というよりもGPS情報表示と言った方が良さそうです。

裏側にマイクロUSBによる電源供給と、GPSからの4線プラグがあります。

GPS高度計(一体型)裏側


プログラムはフォントと表示位置以外は、ほとんど変わっていないので、今回は割愛します。


これで完成と思いきや、実際に車に取り付けてみると、思ったよりもダッシュボードが遠くて、速度が見えにくい...

ダッシュボードに取り付け

(速度2km/hと出ていますがGPSの誤差で、実際には停止中に撮影しています)

もっと手前に設置すれば良いのでしょうが、そうするとUSBケーブルとGPSからのケーブルが這う長さが長くなって、見た目もイマイチで気に入らない。表示中の文字のバランスは気に入っているので変えたくないし...

ということで、思い切って更にセパレートにしたのは次の記事で書きます。